私たちはとんでもない人間を好きになってしまったようだ

みんなひとつにはなれない。

でも手を繋ぐことはできる。

 

殺したい人はいるけど殺すくらいならこれみよがしに幸せになればいい。

 

ポジティブな諦めもある。

 

そりゃあ人間だもの、常に絶好調なわけではない。自分に正直に、今は辛いと叫んでもいい。

 

各方向に敬意を持って、各方向を思いやって、そうやって作品を作っているのが、うまく言葉に出来ないけど、いいなあって。漠然と。

 

星野さんが発するひとつひとつを掬っていくと、星野さんも生きている人間だし、遠い存在であるはずの彼の考え方に自分は生かされていると感じる。

 

私たちはとんでもない人間を好きになってしまった。

 

配慮と言うとなんとなく自分の立場が対象の人より上のような気がしてしまう。

 

けど多分源さんは配慮じゃなくて思いやりを持っている。思いやりは相手と自分が対等なような、そんなニュアンスがある気がする。私の感覚ではね。

 

いつでもいろんな人に思いやりを持っていて、変態的に音楽も芝居も好きな源さん。こんなにいろんなことをやってるのに一切の妥協がなくて常に全力で遊んでいるこの人は一体何者だ。

 

わたしは無理にポジティブになる必要はないんだよっていうメッセージが究極のポジティブだと思う。

 

いつまでも果てしなく、ネガティブを肯定するという究極にポジティブな希望。

 

とんでもねえな。

この“とんでもなさ”にこれからもずっと振り回されていたい。